用途と費用で選ぶ、テキスト生成 AI モデルの選び方(2026年11月版)
Claude・GPT・Gemini の主力モデルを価格帯で整理する
Claude、GPT、Gemini の新世代がそろい、同じ価格帯に各社のモデルが並ぶようになりました。この記事では、公式の料金表をもとに価格帯ごとの選択肢を整理し、用途から候補をしぼる手順を説明します。

まず「価格帯」で考える
2026年11月時点の各社の主力モデルは、API の料金でおおむね4つの価格帯に分かれます。モデル名から入るより、「この作業にいくらまでかけられるか」から入るほうが候補をしぼりやすくなります。
料金はすべて、公式ページに載っている100万トークンあたりの USD です(入力 / 出力)。
| 価格帯 | Anthropic | OpenAI | |
|---|---|---|---|
| 最上位 | Claude Fable 5.1($10 / $50) | GPT-6 Astra($10 / $50) | ー |
| 上位 | Claude Opus 5.5($4 / $20) | ー | Gemini 4 Argon(通常価格 $4 / $20) |
| 中位 | Claude Sonnet 5.5($2 / $10) | GPT-6.1 Sol($2 / $10)、GPT-6.1 Terra($1 / $5) | (Argon の導入価格 $2 / $10) |
| 低価格 | Claude Haiku 5.5($0.10 / $0.50 ※) | GPT-6 Luna($0.10 / $0.50) | ー |
※ Haiku 5.5 は入力が10万トークンまでの料金。超えると $0.50 / $2.50 になります。
Gemini 4 Argon は2026年11月30日まで導入価格($2 / $10)で、その後は $4 / $20 になります。長く使う前提なら通常価格で見積もってください。
用途から候補をしぼる
大量の定型処理(分類・要約・抽出)
問い合わせの振り分け、ログの要約、表からの項目の抜き出しのように、1件は簡単でも件数が多い作業です。低価格帯の Claude Haiku 5.5 か GPT-6 Luna から始めます。Anthropic は Haiku 5.5 を、要約・分類・データベースへの問い合わせなどに向くモデルと説明しています。OpenAI も Luna を、費用を抑えた大量処理向けと位置づけています。
日常の業務文書とふつうの開発作業
メールの下書き、資料の作成、決まった範囲のバグ修正などです。中位の Claude Sonnet 5.5 か GPT-6.1 Sol が候補です。Sonnet 5.5 は、文書・スライド・表の作成やバグ修正が得意と説明されています。画面を読み取って操作する作業や、画像を含む資料が中心なら、より安い GPT-6.1 Terra も選択肢に入ります。
長い手順のエージェント作業と難しい開発
大きなコードの移行、複数の手順を自分で進めるエージェントなどです。上位の Claude Opus 5.5 や Gemini 4 Argon から試します。Opus 5.5 は、多くの作業で Fable 5.1 と同じ水準を、Fable 5.1 より安い料金で出すとされています。
それでも足りないとき
最上位の Claude Fable 5.1 や GPT-6 Astra は、上位のモデルでうまくいかない作業に限って使うのが費用の面で現実的です。
費用を下げる3つの方法
- プロンプトキャッシュを使う:同じ前置き(システムプロンプトや資料)を何度も送るなら、キャッシュ読み込みの料金が適用されます。たとえば Opus 5.5 のキャッシュ読み込みは $0.20 で、通常の入力 $4 の20分の1です。
- モデルを使い分ける:難しい判断だけ上位のモデルに任せ、下調べや要約は低価格帯のモデルに回します。Anthropic も Haiku 5.5 を Opus 5.5 や Sonnet 5.5 のサブエージェントとして使う方法を挙げています。
- 思考量(effort / reasoning)を調整する:多くのモデルは考える量を段階で選べます。簡単な作業で最大にしても、費用と待ち時間が増えるだけのことがあります。
選ぶときの注意
- 料金表の値段が同じでも、同じ作業で使うトークン数はモデルによって違います。Anthropic は Haiku 5.5 について、新しいトークナイザーのためトークン数がやや増えると説明しています。
- 料金や提供状況はよく変わります。契約や見積もりの前に、必ず各社の公式の料金ページで最新の値を確かめてください。
- 実際に向いているかどうかは、自分のデータで少数の例を流して比べるのが確実です。
出典
- Introducing Claude Opus 5.5Anthropic
- Introducing Claude Sonnet 5.5Anthropic
- Introducing Claude Haiku 5.5Anthropic
- Introducing Claude Mythos and Fable 5.1Anthropic
- ModelsOpenAI
- Gemini 4 Argon: Built to solve your hardest problemsGoogle
この記事で扱った企業
この記事で扱ったモデル
- Claude Haiku 5.5Anthropic
- Claude Opus 5.5Anthropic
- Claude Sonnet 5.5Anthropic
- Gemini 4 ArgonGoogle
- GPT-6 AstraOpenAI
- GPT-6 LunaOpenAI
- GPT-6.1 SolOpenAI
あわせて読みたい
ニュース
Google、Gemini 4 Carbon を発表 サイバー防御の担当者から段階的に提供
Google は10月28日、Gemini 4 Carbon を発表しました。Gemini 4 Argon を土台に、サイバーセキュリティと長時間のエージェント作業を強化したモデルです。まずは一部のサイバー防御の担当者に限って提供し、開発者や一般向けの提供は後日としています。
ニュース
Google、Gemini 4 Argon を公開 Gemini 4 世代の最初のモデル
Google は10月13日、Gemini 4 世代の最初のモデル Gemini 4 Argon を世界で公開しました。ソフトウェア開発や企業の知的作業など、長い手順の仕事を想定したモデルです。API の料金は11月30日までの導入価格が設定されています。
ニュース
Anthropic、Claude Haiku 5.5 を公開 Claude 5.5 ファミリーがそろう
Anthropic は10月7日、小型モデル Claude Haiku 5.5 を公開しました。9月の Opus 5.5、Sonnet 5.5 に続くもので、これで Claude 5.5 ファミリーの3モデルがそろいました。10万トークン以下の入力では、入力100万トークンあたり $0.10 と大幅に安くなっています。