画像・動画生成 AI のプロンプトの書き方
OpenAI と Google の公式ガイドに共通する基本
画像や動画の生成 AI は、何をどこまで書くかで結果が大きく変わります。この記事では、OpenAI の画像プロンプトのガイドと Google の Veo・画像生成のドキュメントをもとに、モデルが変わっても使える書き方の基本をまとめます。

基本は「場面を具体的に説明する」
Google の画像生成のドキュメントは、場面をできるだけ詳しく説明するよう勧めています。具体的に書くほど、結果を思いどおりに近づけやすくなるという考え方です。OpenAI のガイドも、まず「何を、何のために、どんな構図で作るか」をはっきりさせることから始めています。
Google のドキュメントの例でも、ロゴを作るときは「The Daily Grind という名前のコーヒーショップの、モダンでミニマルなロゴ」のように、何のためのロゴかと雰囲気まで書いています。
画像のプロンプトに入れる要素
OpenAI のガイドが挙げている順番をもとに整理すると、次のようになります。
| 要素 | 書く内容の例 |
|---|---|
| 目的と構図 | 何に使う画像か、縦横比、主役の配置 |
| 見た目の細部 | 素材、光、色、画材(写真・水彩・3D など)、フレーミング |
| 人物と動き | 体のどこまで写すか、大きさ、視線、物との関わり |
| 画像の中の文字 | 正確な文言、位置、書体 |
| 制約 | 入れてはいけないもの、変えてはいけないもの |
写真のような仕上がりにしたいときは、「photorealistic(写実的)」とはっきり書くよう勧められています。Google のドキュメントでも、写実的な画像のひな形に「光の説明」「カメラの角度」「レンズの種類」を書く欄があり、写真の用語を使うと伝わりやすい点は共通しています。
画像に文字を入れるとき
- 入れたい文言は引用符(" ")で囲み、位置と書体も書く
- 珍しい単語やブランド名は、1文字ずつつづりを示す
- 「ほかの文字は入れない」「この文言はちょうど1回だけ」と書く
- 生成されたらつづりと読みやすさを必ず確認する
条件ははっきり言い切る
Google のドキュメントの例では、「背景は白にすること」「それ以外は元の画像のスタイル、光、構図をそのまま保つこと」のように、守ってほしい条件を言い切りの形で書いています。あいまいな希望より、決まった条件として書くほうが伝わります。
画像を編集するとき
OpenAI のガイドでは、「変えるもの」と「残すもの」を分けて書くよう勧めています。
背景の空だけを夕焼けに変える。
人物の顔、服、ポーズ、カメラの角度、照明の向きはそのまま。
文字やロゴ、透かしは足さない。
複数の画像を参考に渡すときは、「1枚目は人物、2枚目は服のデザイン、3枚目は背景」のように番号と役割を書き、どう組み合わせるかを説明します。
動画のプロンプトに入れる要素
Google の Veo のドキュメントでは、動画のプロンプトの要素として次を挙げています。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 被写体 | 人、動物、物、風景 |
| 動き | 被写体が何をしているか |
| スタイル | SF、ホラー、フィルム・ノワール、アニメ調など |
| カメラの位置と動き | 空撮、目の高さ、ドリーなど |
| 構図 | ワイドショット、クローズアップなど |
| ピントとレンズ | 浅い被写界深度、広角レンズなど |
| 雰囲気 | 色と光で場面の空気をどう作るか |
前の3つが土台で、後ろの4つで仕上がりを詰めていきます。形容詞や副詞を使って具体的に書くこと、顔の細部を出したいときは「portrait」と入れることも勧められています。
音も生成できるモデルの場合
Veo のように音も一緒に作るモデルでは、音もプロンプトで指示します。
- セリフは引用符で囲んで書く
- 効果音ははっきり書く(例:「ドアがきしむ音」)
- 周りの環境音も書く(例:「遠くで波の音」)
1回で決めず、1つずつ直す
OpenAI のガイドは、まず整ったプロンプトで作り、その後は「照明をもう少し暖かく」のように1回に1つだけ変えて直すよう勧めています。「さっきと同じ雰囲気で」のような指示は少しずつずれやすいので、大事な条件は毎回書き直します。
最後に
ここで紹介した書き方は、特定のモデルに限らず使える基本です。ただし、対応している縦横比、動画の長さ、解像度、参考画像の枚数などはモデルごとに違い、提供状況もよく変わります。使う前に、各サービスの最新のドキュメントを確認してください。