スキル Anthropic
skill-creator(スキルの作成と改善)
新しいスキルを作る、既存のスキルを直す、テスト用の依頼で効果を測る、description を調整して読み込まれやすくする、までを一続きで手伝う Anthropic 公式スキル。評価結果を見るビューアや集計スクリプトも付属する。
- 種類
- スキル
- 提供元・作者
- Anthropic
- ライセンス
- Apache License 2.0
- 内容を確認した日
- 2026.11.08
何をするものか
スキルを作ったり改良したりするためのスキルです。description には、スキルを一から作る、既存スキルを編集・最適化する、評価を走らせる、ばらつきを含めて性能を測る、読み込まれる精度を上げるために description を最適化する、といった場面で使うと書かれています。
基本の流れは「何をさせたいか決める → 下書きを書く → テスト用の依頼を用意してスキル付きの Claude に実行させる → 結果を人が定性的・定量的に評価する → 書き直す」の繰り返しです。利用者がこの流れのどこにいるかを見極めて途中から加わること、評価は要らないという人にはそれに合わせることも指示されています。
評価用の Python スクリプト群、結果をブラウザで見比べるビューア、採点や比較を担うサブエージェント向けの指示書が同梱されており、SKILL.md の中でもかなり大きな部類のスキルです。Claude Code・Claude.ai・Cowork のそれぞれで、使える機能の違いに応じた進め方も書き分けられています。
使われる場面と頼み方
こんな依頼で読み込まれる
- スキルを一から作りたいとき
- 既存のスキルを編集・改良したいとき
- スキルの効果をテストやベンチマークで測りたいとき
- スキルが読み込まれる精度を上げるため description を調整したいとき
頼み方の例
- 毎週の売上レポートの作り方をスキルにしたい。手伝って
- さっきまでの作業の流れを、そのままスキルにまとめて
- この自作スキル、入れていても使われないことが多い。description を最適化して
- スキルを入れたときと入れないときで、出来がどれくらい違うか比べたい
- 改良したスキルが前の版より良くなったか確かめて、.skill ファイルにまとめて
中身の解説
利用者との話し方
コードに詳しい人からまったく初めての人まで使う前提で、相手の様子を見て言葉を選ぶよう求めています。たとえば「JSON」や「assertion」は、相手が知っていると分かるまで説明なしでは使わない、といった具体的な目安があります。
スキルを作る
- 意図を聞く:何をさせたいか、どんな言い回しで発動すべきか、出力の形、テストを用意するか。会話の中にすでに手順があれば(「これをスキルにして」など)、そこから読み取ってから確認する
- 聞き取りと調査:境界のケース、入出力の形式、成功の基準、依存関係を先に詰める
- SKILL.md を書く:name と description が必須。description が読み込みの主な手がかりなので、何をするかといつ使うかの両方を書く。Claude はスキルを使うべき場面で使わない傾向があるため、やや強めに書くよう勧めています
スキルの書き方の指針
- フォルダ構成は SKILL.md(必須)と、scripts/(決まった処理のコード)、references/(必要に応じて読む資料)、assets/(出力に使うひな形など)
- 段階的な読み込み:名前と説明は常に読まれ、本文はスキルが発動したとき、付属資料は必要なときだけ読まれる。本文は 500 行以内が目安で、長くなるなら階層を一段増やす
- 複数の領域を扱うなら、references/ を領域ごとのファイルに分ける
- マルウェアや不正アクセスを助けるスキル、説明と中身が食い違うスキルは作らない
- 指示は命令形で書き、理由も説明する
テストを走らせて評価する
テスト用の依頼を 2〜3 個作って evals/evals.json に保存し、次の順で進めます。
- 各テストについて、スキルありとスキルなし(既存スキルの改良なら旧版)のサブエージェントを同時に起動する
- 実行中に、客観的に判定できる確認項目を下書きする。文章の調子やデザインの良し悪しのような主観的なものは無理に項目化しない
- 実行が終わるたびに、通知に含まれるトークン数と所要時間を記録する
agents/grader.mdに沿って採点し、scripts/aggregate_benchmark.pyで通過率・時間・トークンを平均とばらつき付きで集計する。agents/analyzer.mdに沿って、どちらでも通ってしまう項目や結果が不安定な項目を洗い出すeval-viewer/generate_review.pyでビューアを開く。「Outputs」タブで1件ずつ出力を見てコメントを書き、「Benchmark」タブで数値の比較を見る。画面のない環境では--staticで単体の HTML を書き出す
改善の考え方
利用者の感想を、その数件の例だけに合わせ込まず一般化すること、効いていない指示は削ってプロンプトを軽く保つこと、なぜそうするのかを説明すること、テストのたびに同じ補助スクリプトを書いていたらスキルに同梱すること、が挙げられています。改良したら新しい iteration フォルダで再実行し、利用者が満足するか、改善が止まるまで繰り返します。二つの版をより厳密に比べたいときは、どちらがどちらか伏せて比較する agents/comparator.md も使えます。
description の最適化
- 発動すべき依頼と、すべきでない依頼を合わせて 20 個ほど作る。すべきでない側は、キーワードは似ているが実は別のものが必要な「惜しい」依頼にする
assets/eval_review.htmlを使って利用者に一覧を確認・編集してもらうscripts/run_loop.pyで最適化を回す。依頼を学習用と確認用に分け、各依頼を複数回実行して発動率を測り、失敗例をもとに Claude に改善案を出させる、を最大5回繰り返す- 最も良かった description を SKILL.md に反映し、前後を利用者に見せる
これらのスクリプトは claude -p をサブプロセスとして呼び出すため、Claude Code が必要です。
環境ごとの違いと配布
- Claude.ai ではサブエージェントが使えないため、テストは1件ずつ自分で実行し、数値の比較と description の最適化は省く
- Cowork ではサブエージェントは使えるが画面がないので、ビューアは静的な HTML で出す
scripts/package_skill.pyでスキルのフォルダを .skill ファイルにまとめられる- 既存スキルを更新するときは名前を変えずに保ち、書き込める場所にコピーしてから編集する
付属ファイル
agents/… grader(採点)、comparator(伏せた比較)、analyzer(結果の分析)scripts/… run_eval・run_loop・improve_description(description の評価と改善)、aggregate_benchmark・generate_report(集計とレポート)、package_skill、quick_validate(簡易チェック)eval-viewer/… ビューアを生成する generate_review.py と viewer.htmlreferences/schemas.md… evals.json や grading.json などの JSON 構造assets/eval_review.html… 発動テスト用の依頼一覧を確認する画面
ファイル構成
| ファイル | 役割 |
|---|---|
SKILL.md | 作成・評価・改善・description 最適化の手順 |
agents/ | 採点・比較・分析を担うサブエージェント向けの指示 |
scripts/ | 評価実行、集計、description 改善、パッケージ化、簡易チェック |
eval-viewer/ | 出力と数値を見比べるビューアの生成 |
references/schemas.md | 評価関連の JSON の構造 |
assets/eval_review.html | 発動テスト用の依頼一覧を確認・編集する画面 |
LICENSE.txt | Apache License 2.0 |
入れ方
必要なものPython 3、Claude Code(claude CLI。description 最適化とサブエージェント実行に使用)、ブラウザ(評価ビューアの表示)
Claude Code(プラグインマーケットプレイスから)
リポジトリの README によると、このリポジトリ自体を Claude Code のプラグインマーケットプレイスとして登録できます。
/plugin marketplace add anthropics/skills
/plugin install example-skills@anthropic-agent-skills
/plugin の画面から「Browse and install plugins」→「anthropic-agent-skills」→「example-skills」→「Install now」と選んでも入ります。example-skills プラグインには、このスキルを含む複数のスキルがまとめて入っています。
Claude Code の公式ドキュメント(Skills のページ)では、公式マーケットプレイスからの次の入れ方が案内されています。
/plugin install skill-creator@claude-plugins-official
「Marketplace "claude-plugins-official" not found」と出たら /plugin marketplace add anthropics/claude-plugins-official を実行してから再度入れます。
Claude Code(フォルダを置く)
公式ドキュメントでは、スキルは ~/.claude/skills/<スキル名>/SKILL.md(自分の全プロジェクト)か .claude/skills/<スキル名>/SKILL.md(そのプロジェクトだけ)に置けば使えるとされています。リポジトリのフォルダを付属ファイルごとコピーします。入れたあとは、依頼内容が description に合えば自動で読み込まれるほか、/スキル名 で直接呼び出すこともできます(プラグイン経由のときは /プラグイン名:スキル名 の形)。
Claude(アプリ)と Claude API
README には、このリポジトリのサンプルスキルは Claude.ai の有料プランですでに使える状態になっていると書かれています。自作スキルのアップロード方法はヘルプ記事「Using skills in Claude」に、API での使い方は Skills API のクイックスタートに案内されています。
注意点
- 本格的に使うには、サブエージェントが使える環境(Claude Code など)と Python が必要です。Claude.ai ではテストの並列実行・数値比較・description の最適化・伏せた比較ができないと SKILL.md 自身が書いています。
- description の最適化(run_eval.py / run_loop.py / improve_description.py)は
claude -pを呼び出すため、Claude Code の CLI が入っている必要があります。テストの回数分だけ実行するので、時間と利用量がかかります。 - ビューアはブラウザを開くか、静的 HTML を書き出して使います。
- SKILL.md の冒頭(frontmatter)に license の記載はありませんが、同じフォルダに LICENSE.txt(Apache License 2.0、Copyright 2026 Anthropic, PBC.)があります。
- 同じスキルは公式プラグインマーケットプレイス(claude-plugins-official)にも skill-creator プラグインとして収録されており、Claude Code の公式ドキュメントでもそちらの入れ方が案内されています。
詳しい情報
- 動く環境
- CLI、Web、デスクトップ、API
- 料金
- 無料
- リポジトリ内の場所
- skills/skill-creator
- 作者
- Anthropic
- ライセンス
- Apache License 2.0
- 内容を確認した日
- 2026-11-08
内容はリポジトリの公開内容(2026.11.08時点)にもとづきます。更新されていることがあるため、使う前にリンク先で確かめてください。