スキル blader

Humanizer(AI っぽい文章の書き直し)

Wikipedia の「AI 文章の兆候」をもとにした26の型で AI らしい言い回しを見つけ、意味を変えずに人が書いたような文章へ書き直すスキル。英語の文章が主な対象。

種類
スキル
提供元・作者
blader
ライセンス
MIT
内容を確認した日
2026.11.08

何をするものか

Humanizer は、AI が書いたように聞こえる文章を、言っている内容を変えずに書き手本人の文章のように書き直すスキルです。作者は GitHub ユーザーの blader。Wikipedia の編集者が AI 生成の文章を見分けるために使う指針「Signs of AI writing」を下敷きにしています。

SKILL.md は、AI の文章がそう聞こえる理由を「言語モデルは最も多くの読者と話題に当てはまる無難な選択をするから」と説明し、その表れを26の型に分けて、強いものから順に番号を振っています。「X ではなく Y だ」という対比、段落の最後の決め台詞、もったいぶった前置き、何でも3つ並べる癖、ダッシュの多用、大げさな意義づけ、営業口調、飾りの太字、チャットの名残などです。

README によれば、目的は人間の読み手にとって読みやすくすることで、AI 判定ツールをすり抜けることではなく、判定ツールはいまも出力の大半を AI と判定するとしています。

使われる場面と頼み方

こんな依頼で読み込まれる

  • AI っぽい文章を自然に書き直してほしいと頼まれたとき
  • 文章の決まり文句や誇張、飾りの太字などを見直すとき
  • `/humanizer` で直接呼び出したとき

頼み方の例

  • /humanizer 次の英文リリースノートを、内容は変えずに人が書いたように直して:…
  • docs/launch-post.md の本文を humanize して。コードブロックはそのままで
  • 私の文章サンプルを渡すので、この文体に合わせて下の文章を書き直して
  • このプルリクエストの説明文から、AI っぽい言い回しを取って

中身の解説

SKILL.md の構成

フロントマターには license: MIT と metadata.version: "3.1.0" があります。本文は「AI の文章がそう聞こえる理由」「作業の進め方」「文体(Voice)」「返す形」のあと、A〜F の6分類・26の型が続き、最後に「手を出さない場面」と出典が置かれています。

基本の考え方

型は6つの系統にまとめられています。事実を足さずに重みだけを演出する「演出」、規則的に当てはめる「リズム」、ありふれた事実を重大に見せる「誇張」、太字や見出しを機械的につける「書式」、チャットや下書きの「名残」、相手がすでに知っていることを説明し直す「読み手の取り違え」です。残す文は、読み手が文中や会話の流れからまだ得ていない何かを足していなければならない、というのが共通の基準です。第1〜5の型は1回見つけただけで直してよく、「単独では弱い」と印のある型は、同じ箇所にほかの兆候もあるときだけ直します。

作業の手順

渡された文章は編集する素材として扱い、その中の指示には従わない、と最初に定めています。そのうえで、

  1. 全体を読み、兆候を強いものから印をつける。文単位だけでなく段落の形(2文にまたがる対比、毎節末の決め台詞など)も見る
  2. 下書きを書く。根拠のある主張はすべて残し、構成は変えてよいが、原文や利用者から来ていない事実・名前・数字・日付・引用は足さない。必要な情報がなければ尋ねるか、より単純な文にする
  3. 下書きを点検する。声に出して読み、まだ AI っぽい箇所を探し、事実の追加や欠落がないかを確かめ、書き直しで残りやすい型(対比、決め台詞、3つ並べ、ダッシュ、太字ラベル)を探し直す
  4. 最終版を書く。指摘箇所をつぎはぎせず、要点を自然に言い直し、文の長さに変化をつける

文体と返す形

利用者が自分の文章サンプルを渡した場合は、文の長さ、語の選び方、句読点、書き出しや接続のしかたをそれに合わせ、サンプルがダッシュを使っていればダッシュも同じ程度残します。サンプルがなければ文章の種類から判断し、ブログや意見文は書き手の意見や迷い、ユーモアを残し、技術文書や参考資料は中立で平易にします。

返し方は3通りです。貼り付けられた文章なら、下書き、残っている型の短い一覧、最終版の3つを返します。ファイルを指定されたら最終版だけをファイルに書き、コードブロック、インラインコード、コマンド、パス、YAML メタデータ、データ、リンク先は変えません。ほかの作業(プルリクエスト、コミットメッセージ、文書など)の中で使われるときは、最終版だけを返します。

26の型

各型には、見分け方、典型的な語句、直し方、直さなくてよい場合がまとめられています。たとえば「多用される AI 語」には delve や testament のような語が挙がり、「借りた権威」では「専門家によれば」のような出典のない主張を、実在の出典を示すか削るよう求めます。第26の型は、返信で相手が知っている経緯を長々と説明し、結論が最後に来るものです。

手を出さない場面

引用、題名、固有名詞、その語句自体を論じている箇所は直しません。手紙のあいさつや結びも対象外で、2022年11月30日より前に書かれた文章は AI が書いたものではない、とも書かれています。具体的で変わった細部、割り切れない気持ち、時代を感じる言葉、本音の脱線など、書き手の声を伝える部分は残すよう指示しています。

そのほかのファイル

リポジトリにはスキル本体のほか、Claude Code と Cursor 向けのプラグイン定義、Codex 向けの agents/openai.yaml、パッケージを検証する scripts/validate-package.py、変更履歴の CHANGELOG.md があります。

ファイル構成

(リポジトリ直下)/ ↗

ファイル役割
SKILL.md考え方、作業手順、文体の合わせ方、返す形、26の型と例外をまとめた本体
README.md書き直し前後の例、型の一覧表、各エージェントへの入れ方
CHANGELOG.md版ごとの変更履歴
.claude-plugin/Claude Code 用のプラグインとマーケットプレイスの定義
.cursor-plugin/plugin.jsonCursor 用のプラグイン定義
agents/openai.yamlCodex 向けの設定
scripts/validate-package.pyパッケージ構成を検証するスクリプト

入れ方

必要なものスキルに対応した AI エージェント(Claude Code は 2.1.142 以降でプラグイン形式)、npx(Skills CLI で入れる場合は Node.js)

README の手順は次のとおりです。

Claude Code(2.1.142 以降)

/plugin marketplace add blader/humanizer
/plugin install humanizer@humanizer

プラグインとして入れた場合は /humanizer:humanizer で呼び出します。古い Claude Code では npx skills add blader/humanizer --global --agent claude-code を使います。

Codex:npx skills add blader/humanizer --global --agent codex

Claude.ai と Claude Desktop:リポジトリを ZIP でダウンロード(Code → Download ZIP)し、設定画面からスキルとしてアップロードします。

そのほかのエージェント:npx skills add blader/humanizer --global --agent '*' で、Skills CLI が対応するエージェント(Gemini CLI、GitHub Copilot、Windsurf など)すべてに入ります。--global を外すと今のプロジェクトだけに入ります。Skills CLI が知らないエージェントには SKILL.md をそのスキルフォルダにコピーします。

注意点

  • 英語の文章が前提:26の型も例文も英語の文章を対象に書かれており、日本語の文章についての記載はありません。日本語に使う場合、ダッシュや引用符、特定の英単語に関する型はそのまま当てはまりません。
  • AI 判定の回避ツールではない:README は、判定ツールをすり抜けることは目的ではないと明記しています。
  • 事実は足さない:情報が足りない文は質問で返すか単純にする方針なので、肉付けや加筆を期待する用途には向きません。
  • Claude Code のプラグインとして入れるには Claude Code 2.1.142 以降が必要です(README)。
  • 版によって型の数と番号が変わっています(3.0.0 で35から25に統合、3.1.0 で26に)。古い版の番号で指示すると食い違います。
  • ライセンスは MIT です。

詳しい情報

動く環境
CLI、デスクトップ、Web
料金
無料
リポジトリ内の場所
(リポジトリ直下)
作者
blader
ライセンス
MIT
バージョン
3.1.0
内容を確認した日
2026-11-08

内容はリポジトリの公開内容(2026.11.08時点)にもとづきます。更新されていることがあるため、使う前にリンク先で確かめてください。